

本日の日経新聞にこんな記事が、
引っ越しで賃貸不動産を選ぶ際、空室情報をネットで検索し住みたい物件をあらかじめ決めてから店舗に足を運ぶ消費者が急増している。ネットで自社サイトを検索してもらうには高い知名度が不可欠。数多くの店舗を抱えていると、消費者の目に触れる機会を増やすことができて有効とみている。[賃貸仲介大手、出店を加速――知名度高め、自社サイトに誘導。日本経済新聞, 2006/05/24 朝刊 P15]
Webサイトを使ったプロモーションの中で、検索エンジンというものをどう使うのか、という点において興味深い記事です。
通常、一般に考えるSEMというものは、検索エンジンをユーザーとの最初の接点と想定しています。
自社のサービスに関係があるキーワードで検索をされたときに、出来るだけ検索結果ページの目立つ位置に自社のURLやプロモーションコピーを露出させるというやり方です。
ただ、今回のケースでは検索エンジンがユーザーとの最初の接点と考えていません。
現実の世界でいかに知名度を上げておくか、ということを最重要視し、検索エンジンは単にユーザーを自社サイトに誘導させるための道として考えています。
これは、検索エンジンというものが、ほとんどのネットユーザーに利用されているということを逆手に取っています。
URLなどを覚えてもらうのは無理だろうから、いつも利用している検索エンジンで、社名やサービス名を検索してもらおうという発想です。
○○不動産という会社が、検索エンジンから自社サイトに訪問をしてもらうとした場合、
「不動産 賃貸」
と検索してもらうのと、
「○○不動産」
と検索してもらうのとでは、どちらが有利でしょうか?
明らかに後者です。
その際にただ単にサイトを作って待っているだけでは「○○不動産」というキーワードで検索する人はほぼいないでしょうから、「○○不動産」というキーワードで検索をする人を増やせば良い、そのために今回は、店舗を増やして普段から一般消費者の目に店名が付きやすくしておく、という発想です。
この方法をとる場合、消費者との最初の接点は様々なパターンが考えられます。
TVCM、雑誌広告、車中広告、イベント等、幾らでも考えられます。
ただし、どの方法をとる場合においても、何らかのキーワード(社名でなくても良い)を確実に記憶に残すような仕掛けが必要ですし、当たり前ですが検索エンジンで確実に検索されるようにしておく必要があります。