地下→地上で要求されるスキル

クリエイティブ事業部 マルマルです。

アジャストに入社し、丸5年。
毎朝地下鉄の駅から地下道を通って通勤をしております。

地下道というものは、天気にも左右されない点、信号待ちがない点で便利かとおもいますが、
季節感、風情といったところにアンテナは反応しなくなりますね。
目に飛び込んでくるものといえば、壁に貼られた広告くらいなもんです。
それも毎日変わるもんでもないですから、何も感じずに毎朝自分の頭の中の世界に浸かり、
ベタベタ歩いている日々が殆どかと。

まあ、短い距離なんですけどね。

さて、地下を歩いていると階段があって地上に上がれるわけですが、
アジャストも一度地上に出なければたどり着きません。
30段かそこらの階段が突き当たりにあって、
皆無言のまま、重い足で一段一段コツコツと登っていく様は、
ポルナレフのレクイエムのよう。

私も他の皆と同じように、必要以上に疲れないことを心がけて登っているのですが、
日ごろの運動不足とタバコが原因で、結局疲れてしまいます。

前かがみになりつつ登っていき、やっと地上だというところで、
逆光の中、入り口付近に人影。

「おはようございま~す!」
で、笑顔の若者が目の前にヒョイっと差し出すんです。フリーペーパーを。

一度も受け取ったことないです、私。
受け取ってる人も見たことないです。

やる気がないのなら話は別ですが、そういう印象は受けません。
この場合、配る人は対象者の心理等には目を向けず、「配る」という行為自体に充実感を得てるのでしょうか。
そうであればその結果が100冊中5冊でも50冊でもあまり関係は無いのでしょうね。

「配る」という行為は、「受け取る」ものがあって完結する行為と考えますと、
郵便受けは別として「受け取ってもらうシチュエーション」を考える必要があります。

このアルバイトの人にとって、受け取ってもらうターゲットが「通勤途中のサラリーマン」、「階段を上がってくる」、「男女年齢無差別」のようですから、
そこからシチュエーションを想像しますと、「時間がない」「若干息切れしている」「フリーペーパーを配られるとは思ってもいない」「フリーペーパーを配ってるのを知っている」なんてところでしょうか。

ちなみに私は、今回が初めてではないので
「時間がない」「若干息切れをしている」「登りきった地点でフリーペーパーを配っているのを知っている」というのが当てはまります。
おまけにその状況にイラッときています。
逆光の中、直前で渡されて、自分が興味あるものかどうか、瞬時に判断することってなかなか高いスキルが要求されます。
0.1秒でも反応が遅れるだけで、もう次のターゲットに意識は向いちゃってたりしますし。
朝イチでその動体視力と判断力を求めてくるだけでかなりのダメージです。

せめて、階段を登りきったあと、息を整えながら歩き出す余裕をいただきたい。
その後、クーポンのフリーペーパーなら「忘年会にどうですかー」なんて聞こえてきて「ああ、忘年会か、安くなるなあ」なんて感じで想像力をナビゲートしてくれると、疲れて無心になってる状態にはありがたい。

なんてもしも自分だったら、不特定多数のターゲットにどう配ろう、何メートル手前で差し出そう等と考えつつ、地下にいようが地上にいようが、季節感、風情も関係なく、頭の中の世界に浸かり、ベタベタ歩いて今日も会社に向かいます。

comments(0)    trackback(0)     posted by クリエイティブ事業部 at 12/26, 2006 11:42

コメント

コメントする

お名前とメールアドレスの入力は必須となっております。

 お名前

 メールアドレス

 URL

 コメント

      

トラックバック

トラックバックURL

最新10記事

事業部ごと一覧

カテゴリーごと一覧

芸人市場ブログ

芸人市場スタッフによるアテンド報告日記

記事一覧へ

リンク